ただ、その冒険の羅針盤として、心に決めていることが一つだけ。
それは、これから他の誰かに雇われて、結果、お金に支配される人生からは一線を画していきたいと考えているのです。そうでなければ、それなりに一大決心をしてせっかく会社を辞めたのに、環境が変わっただけで、結局は「拡大すること、得ていくこと」を求める人生を続けることになってしまいそうだからです。
そうではなくて、お金からも、肩書きからも自由に、ただただ生きていく。
出典:アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。
稲垣えみ子さんの本に初めて手に取ったのは去年の暮れ、最後の有給休暇を取得している時でした。
開店したばかりの出町柳の小さなシアター には、喫茶カウンターの背後に趣のある本が並んでいました。
そこで目を引いたのが「寂しい生活」でした。
退職に踏み切った当初の先行きへの何とも言えない不安や劣等感の中で、自分よりも少し前に同じ心境をむかえた著者に共感をおぼえました。
ミニマリストというわけではありませんが、やはり物への執着は年を追うごとに薄れていき、京都に移り住む際と京都に住んでからと、ほぼ5年サイクルでプチ断捨離をしてきました。
近頃はフリマアプリを駆使していますが、思うのはあまり良いものに囲まれていないなということです。
今までに随分浪費をしてしまいましたが、物が減って行くと、おのずと出費も減っていきました。
これから先は自分がものを見る目の基準となるような良い買い物を心がけたいものです。
あまりストイックすぎる生活は好みませんが、セミリタイア生活に臨む覚悟や豊かさの考えたかに共感できることが多く、以下に既読本を紹介します。